ニート・ひきこもり支援のONE STEP-ブログ

愛知県の三河地区を中心にひきこもり支援しているNPO法人ONESTEPのブログです

愛知の離島【アートの島】佐久島でニート・ひきこもり支援をしているONESTEPの手法を公開します

 先日FaceBookに愛知県主催の【子ども・若者育成支援シンポジウム】で登壇させていただいたことを記事に挙げたところ、僕の雄姿ではなく、そのバックに移っていたONESTEPの手法のpptが見たいっていう声があがったので、いい機会だと思いすべて公開します。

これを読んだ方々が、当事者とかかわる際に何かしら参考になればと。

 

 

目次

 

はじめに

そもそもONESTEPってなんぞ?!っていう方はこちらの記事をお読みください。

joyell-sakushima.hatenablog.com

そこでやっている活動の根本的な僕の想いはこれを読んでもらえるとわかるかと。

joyell-sakushima.hatenablog.com

 

それでは、いきましょう。

はじまりはじまり~( *´艸`)

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ONESTEPの存在意義f:id:yell-sakushima:20171102144344p:plain

 

 ONESTEPという団体は、世の中に埋もれている才能を発掘し、その才能を世の中の為に役立てていけるようにデザインしていく団体です。

 ひきこもりは宝者っていうのが僕の考えなんですが、それに共感してくれた人がONESTEPにかかわってくれています。

若者と向き合う基本姿勢f:id:yell-sakushima:20171102144354p:plain

 これが皆さん意外と出来そうでできないことなんですよねー。ONESTEPにかかわってくれるスタッフはこれが標準装備です。

 ピグマリオン効果っていうのをご存知でしょうか?1964年にアメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタール(R.Rosenthal)が提起した学習効果です。

 教育心理学でよく使われるのですが、教師がその生徒にどのくらい期待しているのかによって、生徒の学習成績が影響を受けることいいます。教師が生徒の能力を認めて期待すればするほど、その学習成績が上がりやすくなるという効果のことです。

 反対に教師がその生徒の能力・可能性を評価せずに何の期待もしなければ、学習成績も落ち込みやすくなる。教師が生徒に期待せずに成績が落ちる効果のことを『ゴーレム効果』と呼びます。だいたいうちに相談に来るご家庭ではこのゴーレム効果が影響しています。

 もちろんこれは、我々ONESTEPが教師だとすると、当事者の方が生徒となって、同じ効果が起こります。

 溜まったもんじゃないですよね、自分以上に自分の能力を信じられて、やったこともないのにやれると思われて、当事者の方たちはさぞ迷惑しているでしょう。(笑)

 でもほんとにやれちゃうし、出来ちゃうんです。だから我々も一点の曇りもなく信じれるんですね。

 

 ただ大事なのは、「あの人に信じてもらってるから頑張らなくちゃ」と思ってもらえる人間関係の構築を全力でやってることです。そこに信頼関係がなければ、成り立たないので、一番心血を注ぎます。

ONESTEPにおける若者自立支援のゴールf:id:yell-sakushima:20171102144407p:plain

 

 自立と一言で言っても、曖昧でよくわからないのでONESTEPではこういう状態が自立だと共通認識をしています。それが、

 

自分が進む道を自分で選択できる状態

 

です。これもちょっと具体的ではないですね。

もっと細分化します。

 

①【できる】と思える

②【ALL ok】と思える

③【やりたい】と思える

 

この3つが成り立つ心理状態になったら自立したという判断をします。

 

成長過程の心理状態f:id:yell-sakushima:20171102144413p:plain

 当事者と関わっていく中で、上記の3つの心理状態を目指して色々と手を変え品を変えていきます。すると、右肩上がりの成長を遂げるのではなく、何度も何度も途中で【もう無理!!】ってなるんですね。

 これって悪いことではなく、むしろいいことなんです。折れた後にしっかりと立ち直れると、以前よりメンタルがタフになります。

 

じゃあ挫折から立ち直ってもらうためには支援者側はどういうことをするべきなのか。答えは単純で、

 

「相談できるくらい信頼している仲間を2人以上つくること」

 

なんです。

 

人はみな変わりたいという欲があります。でも現実とのギャップに苦しむんです。信頼できる人が1人しかいなくて、その人の発言や行動がきっかけで挫折を経験した場合、相談できる相手がいないため、一人でもがかないといけなくなります。

相談できる仲間がいれば、もう一回チャレンジしてみようって思えるんですね。

 

若者が「できる」と思える為にf:id:yell-sakushima:20171102144427p:plain

成長を促していく過程で、我々が掲げるクリアすべきポイントは先ほど挙げた3つの心理状態です。

そのうちの一つが「できる」と思える状態になること。

 

そもそもなぜ、ひきこもりの方たちはできると思えないのか。

これを説明するために、マズローの欲求五段階説に照らし合わせてみます。

マズローの欲求5段階説」とは、心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものです。人間には5段階の「欲求」があり、一つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表しています。

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 最下層の生理的欲求とは、生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求を指します。「食欲」「排泄欲」「睡眠欲」などが当てはまり、これらが満たされなければ生命の維持が不可能となります。

これを満たせないと死んでしまうので、基本的にはここの階層はみんなクリアしています。

 

 次の階層は安全欲求。これは安心・安全な暮らしへの欲求です。

ひきこもりの方の多くはここが満たされていません。つまり安心できる「環境」や「人」が無いのです。

 

 なので我々は最初のステップとして、当事者の方の安全欲求が満たされるように対応をしていきます。何度も顔を合わせ、会話を交わし、受容し認めて「味方」であることを理解してもらいます。「味方」だと認識してもらえれば、一緒に知らない場所に行くことができるようになります。すると自宅以外にも安心できる場所が出来ます。そうやって少しづつですが安全欲求を満たしていきます。

 

 その次に来るのが社会的欲求です。集団への帰属や愛情を求める欲求であり、「愛情と所属の欲求」あるいは「帰属の欲求」とも表現されます。

 安全欲求が満たされた状態で、様々な人が所属するコミュニティに彼・彼女らが入ります。コミュニティに所属し「味方」が増えることでそのコミュニティに対する帰属意識が芽生えます。「自分は一人じゃないんだ」という実感を他者とのつながりの中から感じてもらうのです。

 

ONESTEPではこれを毎月の【若者自立支援合宿】で行っています。

若者自立支援合宿について知りたい方はこちらをお読みください。

joyell-sakushima.hatenablog.com

 そうやってコミュニティに溶け込んでいく中で、次の承認欲求を満たしていきます。

 承認欲求とは、他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求を指します。
外的部分を満たしたい第3段階までとは異なり、内的な心を満たしたい欲求へと変わります。

 我々の活動を例に挙げて説明すると、合宿に参加していた当事者の方に、ある時役割分担で、一つのチームのリーダーを任せました。まずこの段階で、自分が認められたんだという実感を持ちます。そしてリーダーとしての役割をまっとうしようとします。しかし、ここではうまくいかないことが多々あります。

 ONESTEPでは、失敗は死ぬことでそれ以外は失敗ではなく経験ととらえようと常々話しています。なので、うまくいかなかったときになにが起こるかというと、へこんで終わるのではなく、どうするといいのか仲間に相談するんです。

 そうやって試行錯誤を繰り返しながら成功体験を積んでいきます。

それにより自尊心が高まり、「できる」と思えるようになっていくのです。

 

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 また、コミュニティは合宿だけではなく、佐久島で僕が運営しているCafe&BARじょえるもその一つです。様々な若者が集まり売り上げという一つの目標に向かってチームで一致団結して頑張ります。また、ここで働くことが就労体験につながり、当事者の方の社会的スキルの向上にも役立っています。

「ALL OK」の精神を育む為にf:id:yell-sakushima:20171102144446p:plain

クリアするべきポイントの二つ目は「ALL OK」と思えること、です。

ともすると我々はただ一つの正解を求めるあまり、自分の中の正解以外の見解や思想は拒絶してしまいがちです。とりわけひきこもりの当事者の方々はその傾向が強い方が少なくありません。

「正解は一つじゃない」と思えることを「ALL OK」と思える状態と呼んでいます。

その状態になるために我々ONESTEPが行っていること、それは他者の視点に触れていくことと、多くの経験をしてもらうことです。

 

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 そういう意味では、佐久島という環境はとても素晴らしいと感じています。おじいちゃんおばあちゃんと畑作業をしたり、いろんな世代の仲間と島の為になる活動をやったり、自分と育った環境や年齢が違う人たちの考え方や生き方に触れていく中で、自分の中にあるたった一つの正解が崩れていきます。

「やりたい」と思う為にf:id:yell-sakushima:20171102144504p:plain

 「できる」と思えるだけの自信がつき、「ALL OK]と思えるだけの視野をもてたら、その人は何かに向かって動き出します。それがONESTEPの定める自立です。

 

いかがでしたでしょうか、簡単ではありますがこんな理論に基づいて我々は活動しています。

もっとONESTEPについて知りたいよーって方はHPをご覧くださいねー

若者自立支援塾ONE STEP|ニート・ひきこもり・不登校の支援団体

 

今後も活動の内容や活動の予定、僕自身の思いや考えなどをつづっていきますので、よければ見てくださいねー( *´艸`)

 

 

NPO 法人若者自立支援塾ONESTEPは、愛知県の三河地区を中心に【ニート・ひきこもり・不登校】の方達の社会復帰の支援をしている団体です。

ONESTEP について詳しく知りたい方ははこちらをお読みください!
http://joyell-sakushima.hatenablog.com/entry/2017/06/01/221816

NPO法人若者自立支援塾ONESTEP のHPはこちら→http://onestepshien.com/

ONESTEP では3つの手法で支援を行います
①訪問型支援👶
実際にスタッフがご家庭まで訪問して、その状況に合わせた支援を行います。

②通所型支援🏃🏻‍♂️
ONESTEP の基地(愛知県西尾市岡崎市)に来ていただき、そこで状況に合わせた支援を行います。

③共同生活型支援🍙
愛知県西尾市にある離島佐久島で、親元を離れて我々ONESTEP の職員と共に共同生活をします。最短1泊2日から可能です。

上記の支援の詳細はHPにありますのでご覧ください。
HP→http://onestepshien.com/

ひきこもりは日本の宝者だという想いで活動をさせていただいています‼️

少しでも多くの方に想いを届けたいので、お読みいただき、良かったら応援してください😋